Sep 27 2009
∞
“ わたしはおもうのだけれど、もう、孤独以外に信用できる感情はなく、そこから逃避することは決してかなわない。心にある孤独さや空虚を、なんらかの代替物で埋めることはぜったいにできないし、だいいち、心についた傷がなければ、そもそも自分が何者なのかすらわからなくなってしまう。空気人形が心を持つことは、すなわち、みずからの孤独と空虚に向きあい、その深い谷底をのぞきこむ恐怖を知ることであって、空気人形が、埋まるはずのない孤独を埋めようとしたとき、相手は回復のしようがないほどに大きく傷ついてしまう。そのようにしてわれわれは、からっぽな心を抱えたまま、おぼつかない足どりで進んでいくしかないのだとあらためておもう。